VOCとは揮発性有機化合物(Volatile Organic Compound)のことで、対流圏においてNOx(窒素酸化物)の存在下で酸化性物質の生成をもたらす害が問題視されています。
アメリカでは、カリフォルニア州での溶剤排出規制(1966)に始まり、連邦大気浄化法の制定(1970)・改正(1990)などで、VOCの排出規制が一層強化されつつあります。
アメリカ環境保護局は、現行のVOC排出規制値(≦350g/L)を徐々に強化し、250g/Lまで削減する意向を持っています
重防食塗料の技術開発において、この種の規制の影響は非常に重大であり、多大な技術開発力を必要とします。
カーボライン社は、既にこれらのVOC環境対策対応の製品群開発を完了し、アメリカ市場で大きな実績が蓄積され、日本市場にも導入されております。
つまり、日本市場の環境汚染対策がアメリカ並みの水準になったとしても、弊社には「その動きに即座に対応できる体制が整っている」ということなのです。
改正建築基準法の施行にともない、居室に使用される鉄骨用および床用の主要製品について、F☆☆☆☆を取得しております。
溶剤型塗料で、塗料中のVOC含有量が30重量%以下の塗料は「低VOC塗料」と表記されます。 (「ハイソリッド塗料」と表現することもできます。) 弊社の主要製品はこの「低VOC塗料」にあたり、無溶剤型塗料も含まれます。
「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」のことで、弊社では、「鉛・クロム等、有害金属を含む顔料を配合していない下塗り塗料(重防食用)」を対象とし、対象となる全製品を同法に対応可能としました。
EU(欧州連合)域内において、電気・電子機器における特定有害物質の使用制限についての指令で、有害重金属を含む6物質(鉛・水銀・カドミウム・六価クロム等)が規制対象となっていますが、弊社の全製品は、同指令に対応可能となっています。